Ay(アイ)は、
「文化を織りなおす」をミッションに、紡がれた文化をほぐし、向き合い、新しい価値を添えて発信するカルチャーブランド。

織りなおす -再編集

今あるものを活かしながら、新たな価値を添える。

着物が10だとすれば、10を分解してみる。職人、技術、地域、糸、織機、染料、分業制...それぞれに向き合うと、見えてくる未来がある。

文化を見つめ、再編集する。

日本文化

市場の縮小で流通が少なくなってしまった伝統工業品、職人の高齢化で衰退をせざるを得ない伝統技術、ものはあるけれど生産できない文化、衰退せざるをえない状況に置かれた文化が国内外に存在しています。

銘仙(めいせん)

明治後半から昭和にかけて日本全国に普及し一般女性のふだん着やおしゃれ着として愛された着物です。銘仙の主な産地は北関東。桐生、足利、秩父、八王子、そして伊勢崎。

奈良時代から養蚕が開始されたと言われる群馬県の「伊勢崎銘仙」は中でも生産量が多く、当時の日本全国10人に1人の女性たちが着ていたと言われるほどでした。

伊勢崎銘仙の魅力は、「併用絣」によって成される独特な模様と発色の良さです。併用絣とは、たて糸に色柄をつけるだけではなく、よこ糸にもつける(捺染)、手ばた機でたてとよこの糸を1本1本併せて織る技法です。たて糸、よこ糸ともに柄があるため、柄を出すための高度な織り技術が必要でした。

しかし、かつて盛んに生産されていたという銘仙も、現在は着物文化の縮小や後継者不足などを背景に銘仙業界自体が落ち込んでいます。